葬儀は、その意味をしっかり考えておくことが、大切です。式次第の流れなどの細かい知識は業者や知っている人に任せることもできますが、儀式としては故人の生きた証しを残す場であり、またこれから生きる方への願いを受けとる大切な場でもあるという基本的な考えを、しっかり持つことが必要です。
大まかな流れだけは、基礎的な知識として、把握しておいても良いでしょう。宗派によって違いはありますが、大きくは、ご臨終、ご遺体の安置、式の打ち合わせ、納棺までが通夜前の流れです。通夜は、開式、読経、焼香、閉式、生前特に親しかった親族や親友等による通夜振る舞いで終了します。
翌日は、開式、読経、弔辞・弔電の奉読、焼香、閉式、出棺、火葬、骨上げで終了します。通夜は、焼香の前の弔辞・弔電の奉読がないことが流れのなかでの違いですが、こうしたことは細かいことです。基礎的な知識として、通夜は一晩だけ故人のご遺体を守り故人と過ごす、葬儀は故人を送りだすことなのだと考えておく必要があるでしょう。
葬儀を行うことになったら、葬祭業者から見積もりをとると言うのが最近の常識です。しかし、見積もりの基礎知識を持っていないと、見たところで何がなんやら分からないでしょう。合計金額さえ分かればいいと思うかもしれませんが、それだけが分かってもいけません。
実費や別途と言う項目がある場合、合計金額が変わってきます。葬祭業社の中には、実費や別途を多用して合計金額を安くすると言うテクニックを使ってくるところもあります。合計金額だけ確認するのではなく、各項目に目を光らせましょう。
また、葬祭業者は他社の見積もりをかなり気にしています。商売ですから他社の動向が気になるのは当然でしょう。葬儀費用を安くしたいのであれば、他社からも見積もりをとっていると伝えましょう。かなりの確率で、他社よりも安くすると言ってくるはずです。